映画「ディオールと私」~ドレスが奏でる真の美の世界とは。。。

10857732_1615776158650680_9034038751369168526_n今日は、「ディオールと私」を言う映画を見た。
その昔、私も少しだけアパレル会社に勤めたことがあるので、とても懐かしかった。

パリのファッション界の代表ともいえるクリスチャンディーオール。
この映画は、そのブランド会社が手掛けたプレタポルテのファッションショーの内幕を描いている。
世界のトップデザイナーたちの作品制作にかけるドラマは感動と憧れを誘う。
が、その一方では、制作過程は、さながら激戦と苦悩の日々。

一つのドレスの、あの流れるような女性美のライン。
そのデザインができるまでは、まるで生みの苦しみを体現するかのように、デザイナーたちは思考錯誤する。
主人公の男性デザイナーは、毎日のように美術館巡りをしながら、コンテンポラリーアートに触れ、あたらしいモードの着想を得ていた。

ファッションとは、一つの芸術作品でもあると思う。
人間の感性の追及の果てに、あの華やかな世界が創造される。
それは、まさに艶やかな美の表現。
また、ファッション界は、日本のトップデザイナーの森英恵が言うように、「究極の平和産業」なのかもしれない。

人は誰でも、美しい服を着たとき、そういう人を見たとき、心が平和になるのです。」

美とは、「神性」の表現ともいわれる。
それは、私たちのハートの奥にある領域であり、永遠の平和がある世界。

その感覚にアクセスできたときこそ、究極の表現、つまり「真の美」に触れることができるのかもしれない。

ディオールの命運を懸けて、主人公は、どこまでも女性の美を追求し続ける。
そのあくなき情熱の果てに、たどり着いた世界は、心の中にある平和な世界だった。

「美」は、人々の心を平和にしてくれるのかもしれない。

 

「ディオールと私」
http://dior-and-i.com/