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数秘術の世界では、今年2016年は9の年。
全てを足すと9になる。
9は、完成、完了を意味する。
そして、来年は1の年。新しいものが始まる年になる~

 

さて、アメリカ大統領選が終わり、多くの人々が予想していなかった人物が次期大統領に就任することになった。
 
ドナルド・トランプ氏である。
 
その勝因は、経済力や権力、地位といった「既得権益」をもったエリートや富裕層ではなく、一般の市民を対象に支持を広げたことだという。
 
今、アメリカでは、現在7人に1人が貧困状態だという。
国民は豊かな報酬を手にすることができず、苦しい生活に置かれている人々が増えつつある。
彼らの支持が大きかった。
 
一方のクリントン候補は、その長年のワシントンでのキャリアから、既得権益の象徴のように国民から見られていたのが、支持を伸ばせなかった理由かもしれない。
 
それは、世界は、もはや今までのやり方が通用しなくなっているのを暗示しているかのよう。
 
今、世界は大きな変革の時を迎えている。
今回のアメリカ大統領選は、最も象徴的な出来事に思えてならない。
 
それは、既存システムの終焉。。。
日本では、東京都知事に初めて女性に就任し、伏魔殿と呼ばれる都議会自民党にメスを入れ、疑惑が次々と表面化している。
 
ヨーロッパでは、イギリスがEUから離脱し、ヨーロッパ諸国は分離の危機にある。
それを加速させるかのように、中東からの大量の難民の流入は、民族や国家の垣根を壊そうとしている。
 
戦後の米ソの2極構造は、今や様変わりして、世界は、多極分散型へと動きを加速している。
 
そして、懸命に働けば、誰もが豊かになれるという資本主義は、もはや成長の限界に来ていて、どの先進国も深刻な財政赤字に陥っている。
持てる者と持たざる者との貧富の差は拡大するばかりだ。
 
民主主義もポピュリズムに陥っていて、人気取りの選挙が繰り返されていてる。
 
教育制度も、人工知能の発展とともに、人間には知識量や思考力ばかりではなく、まったく新しい知性、個性あふれる発想や感性が求められようとしている。
 
政治、経済、金融、教育など、社会の既存システムが様変わりしようとしている現在、一人ひとりの仕事も、人間関係も、人生のさまざまな領域も変化が始まっている。
 
私たちは、一体どこに向かっているのか?
 
世界、社会、人生、人間について、しばらくは起こりうるすべての出来事を、じっと見守っていきたいと思う今日この頃だ。

 

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