顕現する宇宙が誕生する前、すべては一つだった。

ワンネスの世界。

すべては、一つの中に永遠の眠りについていた。

男と女は、一つとなって永遠の婚姻のなかでまどろんでいた。

 

しかり、時が満ちて、いよいよ創造の光線が発せられると、

一つのものが二つに分かれた。

男性原理と女性原理である。

カバラの生命の樹の男性の柱と女性の柱。

 

物事のすべては、基盤となる2極に分かれた。

そうして、時に、お互いにぶつかり合い、融合しあって、新しい創造を生み出している。

新しい命を生み出している。

 

男と女が織り成す創造の神秘。

それは、私たちの人生をも決定づけている永遠の愛の法則なのである。

 

すべては、男と女でできている。

 

人間も、動物も、植物も、コップも、椅子も、国も、社会も、

あらゆるものが、男性と女性の側面を持っている。

 

だから、男性だけだと、競争に走ってしまう。

女性だけだと、イマジネーションばかりで終わってしまう。

 

男女が作り上げているこの世界。

一方の性だけだと、ひずみが生じてしまう。

 

本当のクリエーションとは、相反する2極の相克から生み出される果実のこと。

それが男と女である。