こんにちは。
牛窪光司です。

先日、朝日新聞を読んでいたら、気になる記事がありました。
太平洋戦争の時に、新聞報道に踊らされていく世間や人々のことを記したものです。

ふと、私たちも、日々接する情報や人の話にそうなっていないか?

気になりますね。

 

⭐️

 

ある書店主の話である。

その人は、若い時に、

「どうすれば体験したことがない戦争を実感できるか?」

と思い、ある日、さまざまな情報を遮断し、その代わりに太平洋戦前後の新聞を毎日読んで過ごしたという。

図書館で大量にコピーしてきた当時の新聞記事を、毎朝読む。
日中戦争の戦況、日米交渉の膠着、同盟国ドイツの快進撃など、日を追うごとに戦争へと突入していく当時の世情が浮き彫りになっていく。

新聞紙面には、戦意高揚を説く戦争関係の記事で埋め尽くされていたという。

そして、
大勝利を伝える真珠湾攻撃の記事。
多くの国民は、その戦果に高揚し、お祭り騒ぎの様相だった。

「私も胸のすく感覚を覚えた。。。」

書店主は、戦後の悲惨さや不合理を知っている。
にもかかわらず、思わず戦果を伝える凱歌に踊らされてしまったという。

 

さて、

当時に限らず、今も私たちは、毎日多くの情報に接している。
知らないうちに、それらに刺激を受けていてメディアや世間の見方を自分の考えだと思い込んでしまう傾向がある。

接する情報が正しいのか、ウソなのかは、にわかに判断がつかない。
それでも、一度、目や耳にしたものは、それらが刺激的であれば、どこまでもイマジネーションが膨らんでしまうのである。

過去の戦争の歴史をみれば、一目瞭然。
勇壮なセンセーショナリズムなどに、人間は、いつも踊らされてしまう生き物なのかもしれない。

 

今、世界は混沌の中にある。
コロナ禍もなかなか収束の兆しが見えない。
明るい未来を思い描けず、不安を感じる人も多いはず。

だからこそ、今、私たちは確固とした自分を見出すことが大事なのではないだろうか。
周囲の情報や噂に踊らされることなく、真実を見つめる眼を持つ。

それには、自分の中に揺るぎのない「中心軸」を持っていることが求められる。

自分自身のことをよく知り、
自分なりの視点を持っていて、
自分の生き方をしている。

自分の中に軸があると、物事の是非を見分ける判断力が増してくる。
人生という大海原を航行するための羅針盤ともなってくれる。

不安な時代こそ、もう一度自分を見つめ直して、オリジナルな自分の姿を取り戻しましょう。
純粋な自分の中にこそ、すべての真実と答えが隠されているのだから。

 

「自分の軸」を持つこと。

一度、それを掴んだならば、ちょっとやそっとでブレない自分に成長している。
たとえブレても立ち直りが速くなっているから。

「私は誰なのか?」

そう、自分に問いかける続けること。
そこから自分の軸を掴む旅が始まると思う。

 

 

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