俳句の季語の中に、古の昔から日本の四季の折々を愛でる表現がある。
日本人は、四季折々の自然を、まるで生きている人間のように言葉にたとえてきた。
「山、笑う」は、春になり、これから山々の木々が芽吹き始める表情を表す。
「山、滴る」は、夏を迎えると、まるで山々が蒼く、翠色にたなびき、みずみずしい表情になる。
「山、装う」は、秋の表情。秋の錦繍に彩られた艶やかな紅葉の姿だ。
「山、眠る」は、冬、木々の葉も落ち、すべてが深い眠りに入る様子。
「山」という言葉をとってみたが、日本人は、山川草木、すべての中に、豊かな感性を持ち、自然とのつながりがつよい民族だという。
私も、20代から30代の頃、山に惹かれて、よくアルプスの山々に登り、山岳写真を撮っていました。
さて、和食が世界遺産になったが、日本人は、「食」の世界でも、独自の自然の恵みを受け継いだ伝統があった。
先日、朝日新聞主催の「日本の食文化」のディスカッションに参加してみた。
そこでの最初の話題は、大豆。
これは東京農業大学の教授の話だが、大豆は、昔から日本人にとって重要なたんぱく原だったらしい。
江戸時代、今のようにハンバーグやステーキなどがなかった時代、人々は、たんぱく原として魚のほかに、多くは大豆によって補っていたという。
なんと!成分分析をしても、大豆のたんぱく量は、肉と同じだそうだ!マジ驚き!
だから、江戸の人々は、毎日、味噌汁や豆腐をとることで、たんぱく質を十分、摂取できたという。そして、とても元気だったらしい。
当時、飛脚が江戸から大阪まで走るスピードは、ものすごく早かったらしい。
今のマラソンランナーよりも速かったのではないかとという説もある。
食べ物が、今よりもはるかに質素だった時代、なんでそんなにスタミナがあったのだろうか?
ひょっとして、大豆パワーのおかげだったのかもしれませんね。
そして、さらに驚きは、みぞ汁の大きな効能として、放射能を除去してくれるそうだ!
毎日飲んでいると、なくなるらしい!と話していた。(ホントだろうか?)
当の教授の健康法、元気の秘密は肉を食べるよりも、大豆を食べることで、とても健康で元気になれるという。
味噌汁に、豆腐を入れ、油揚げを載せて、ついでに納豆も食べれば、スタミナ抜群になるという!!大豆三昧。。。。
その教授は、もう80歳ぐらいのご高齢。
ほかのパネリストは、30代女性、40代男性、60代男性だったが、一番パワフルで、声も大きく、元気はつらつだった。
やはり大豆パワーか!?
皆さんも、大豆生活してみませんか?
まずは、毎朝、味噌汁を飲む習慣から。
豆腐のほかに、いろいろな野菜も入れると、それだけでおなか一杯になり、ダイエットにも効果的かもしれませんね。
私も、最近では、あまり肉は食べずに、菜食を心掛けているので、とても参考になりした。
日本の伝統食、大豆。
知られざる、大きな効能がありますね。
続きは、「水」の話。お酒とお茶にまつわる小話です。次回をお楽しみに。