みなさん、こんにちは。
牛窪光司です。
2021年9月21日に地球にシャンバラのアンカーが降ろされました。
世の中のエネルギーを感じてみると、なんとなく光が多くなって、軽やかになった感じもしますね。
この時から、滞っていたことが動き始めたり、体調が良くなったりした方もいるのではないでしょうか。
さて、今回の記事は「未来社会のビジョン」の第3回目です。
テーマは「ユニティ(統合)」
今、世界では、さまざまな対立や分断により、国際情勢も荒れるばかりですね。
政治、民族、人種、階級、富、etc
私たち人類は、それぞれの境遇を生きながら、幸せや豊かさ、成功を求めて生きています。
しかし、一向に対立や分断の溝は埋まらず、むしろ深くなる一方という気さえします。
それでも人類がどんな状況であろうとも、地球は新しい時代へとエネルギーが急速に変わり始めています。
今回のメッセージは、今、人類に最も必要な「ユニティ(統合)」について書いています。
Our Future Society
未来社会のビジョンVol.3
「ユニティ(統合)」
1. 私たちは一つであるという生き方
今、私たちが暮らしている地球は、この宇宙の中でもっとも波動が低い世界です。
それは最初の波動の世界、つまり宇宙の中心・源から、もっとも離れている物質の領域にあると解釈しても良いでしょう。
それは一体、何を意味するのでしょうか?
理解するには難しいかもしれませんが、簡単に言えば、最も分離が進んでいて、個別化している物質の世界だと言えるでしょう。
原初の光線の世界、それはとても波動が高く神聖な領域ですが、そこでは全てが一体化していて完全に一つになっています。
もちろんその中には、個々の特徴や個性は内包されていますが、しかし全体が一つとして機能している状態です。これをユニティ(統合)といいます。
エネルギーは、このユニティの状態から光線の波動を落とすにつれて、様々な特徴に応じて分かれ、個別化していきます。
そして、一番最後の物質次元では、それが完全に分離し、その一つひとつが独自の特徴を、しっかりと持ちながら個別に存在している状態です。
この地球を例にすれば、78億人の人間がいます。その一人ひとりが特徴に応じて分離して生きているということです。
さらにまた、この地球には人間だけではなく、多くの動物や植物がいますね。
それらの同じ種の中でも、個体の一つ一つが微妙に異なった個性を持っているので、分化された状態は無数と言えるでしょう。
これが、私たちが住んでいる地球なのであり、とても多くの多様性を持った自然環境を作り上げているのです。
ですから、そこに生きる生命の波動が上昇していくと、あたかも無数の階段を登るように進化が行われていきます。
特に人間は最終的に神へと還る生命体であり、その進化の道筋は大いなる時間の流れの中にあり、源である原初の世界に戻っていく定めとなっています。
ユニティ(統合)というものは、そうした状態へと向かっていくことを意味します。完全に一つである状態、一つでありながら無数の個性があり、完全なる調和と均衡を保っている状態のことです。
シャンバラのアンカーが降ろされるにつれて、そうした方向へと、地球上のあらゆるものが進化を加速させていくでしょう。
お互いが完全に分離された状態から、一つに統合された状態へ。
今、人類は速度を上げながら、そのようなプロセスを辿っているということを、しっかり認識すべき時がきています。
2 分離が続く人間たちの世界
しかし、地球の現状を見てみると、皆が一つである、皆が仲良くバランスを保ちながら、協調しているというよりも、お互いが個性を主張し合い、国々が独自の特徴を誇示し、民族においても、文化においても、宗教においても優劣を競う状態が続いています。
それが社会の隅々まで根を張っているのが今の世界でしょう。
個人レベルでも、血筋や家柄、学校、肩書き、そしてどんな会社に勤めているか、どんな仕事をしているかなど、それぞれの違いを主張し、お互いの間で優劣を競うことを原動力として、高い地位を得ようと一生懸命になっています。
そのようなマインドの状態だと、その中にユニティ(統合)やワンネスと言った、「私たちは一つである。」という考え方が忘れ去られていて、際限のない競争と争いが繰り返されるばかりです。
実は人類の苦しみは、そうした心の持ち方が根本の原因ともなっているのです。
そのせいで誰もが願っている平和な世界を築けず、途方に暮れているのが現状でしょう。
これからの新しい時代では、まず、ユニティの状態をしっかりとマインドに定着させ、どのような違いがあっても、「皆が一つである。」ということを念頭において生きること。それを思考や行動の原動力にすることが求められています。
しかし、このような時代の流れを示したとしても、今の人類は差別化が進み、真逆な状態にあるため、言葉の内容は理解できても、どう行動していけばいいのか分からないという人も多いと思います。
3 ユニティ(統合)には形而上学の視点が大事
そうした負の連鎖から脱却するために、まずはこのように考えてみてはいかがでしょうか?
今まで、個人や組織、国家、民族、宗教などの分野で競争し、争ってきた私たちは、その相手となり目標となるものがなければ、自分を高めることができなかった、自分も成長することができなかった、これはどんな相手に対してもそうです。
自分と異なる存在があるからこそ、自分はそれに負けまいと努力し、自らを鍛錬してきた。そのために争い、多くの悲劇も味わったが、その反面では意識の成長がもたらされた。人類はそのようにして今の高い文明レベルにまで進化することができた。ということです。
つまり、自分たちとの違いを見つけては対立する相手は、実は自分自身を鍛えてくれ、様々なことを気づかせてくれる、その相手を通して本当の自分を知ることができるという貴重な存在なのだと捉えてみてはいかがでしょうか?
そうすれば、対立関係を有意義に活かすことができて、今までの歴史を通して人類が繰り返してきた無用な争いを避けることができるようになります。
この宇宙では、すべてのものが相反するモノと同時に存在しています。
対立するものが同時にできて、押し合い引き合うことによって成長し、進化していくのがこの宇宙の法則でもあります。
ですから、人間をはじめ、すべてのものは一人ぼっちで存在しているのではありません。
人間が一人では生きることができないと言われる理由も、ここにあります。
こうした普遍的な観点からの人や物事を見ることができるようになれば、自分ばかりを主張しすぎたり、誰かに敵愾心を抱くといった、一方的な見方が変化して行きます。
相手もいるから自分も成長できる、生きることができることに気がつき、心が開いていきます。様々な違いを受け入れるようになってくるわけです。
自然にそのような見方に慣れてくれば、むしろ、他者と争うよりも協調したほうがうまくいくと気づいて行きます。
みんなが、競争し、けんかし、仲良くなったり、協調したり、すべては大いなる生命の進化のサイクルの中を歩んでいる。
そのためには多様な存在が必要であり、違いが大事であるということに気づいていきます。
冒頭に挙げたように、すべてのものが一つの世界から始まっています。
人間も、動物も、植物も、すべてのものが一つに統合された状態から始まっています。
ですから、私たち人間も、もともと一つの状態でした。
そして、今、もっとも波動が低い物資界に降りてきて、究極のレベルで分離しているだけであり、人類は神へと進化していくプロセスをたどるため、少しずつ統合を果たしながら、一つの状態、ワンネスへと還っていきます。
ユニティ(統合)を基本理念として考え、行動するということは、このような永遠性のある普遍的な原理、つまり形而上学の知識をしっかり理解することが大事です。
また、人間関係や仕事、お金、病気、将来の不安など、人間には多くの苦悩があるものです。
その一方では、裕福で恵まれた環境に生きていて、喜びに溢れた生活を送っている人もいます。
しかし、すべては大いなる一つのものの流れの中で生きています。
つまり、同じ状態が永遠に続くことはなく、すべてのものは両者を含んだ大いなる一つの中に生成され、変化しているのです。
ユニティを基盤として物事を考えるということは、一つの状態がずっと続ことはなく、一見良い、悪いと思えることも、あざなえる縄のごとく繰り返しやってきます。その経験が大いなる気づきをもたらし、私たちを進化させてくれる法則と言えるでしょう。
人類は今、このような形で物質次元における一過性の考え方から、より普遍的で永遠性を持った形而上学的な考え方を身につけるときが来ています。
地球に新時代をもたらすシャンバラのアンカーは、人間が神としての永遠性を持った本来のマインドを思い出すことができるように降ろされたものなのです。
4 ひとつになることは個性が失われることではない。
例えば、一般的な社会人の例を上げてみましょう。
ある人が会社に勤めていて、その人は人としゃべることが得意で、営業部に所属し、多くの顧客を有していて、毎月の成績がトップ。友人も多く、輝かしい生活を送っている人がいるとします。
その反面、人と話すことが苦手なので、自分一人の世界にいて地道な作業が得意な人もいます。例えば会社では経理の仕事をしていて、数字を駆使する能力が高く、また正確な書類を作成したり、細かいものにも気がつく個性の人もいます。
また、人間の様々な個性や特徴を把握することができて、一人ひとりの個性をうまく使いこなし、皆をまとめて指示を出すといったマネジメントが得意な人もいます。
人は様々な個性や能力を持っています。
社会がユニティ(統合)の方向に向かっていくと、その人の個性が活かされず、失われていくのか?全体で一つになるということは、人の個性は違うモノに変わってしまうのか?そう不安に思うかもしれません。
しかし、ここで言うユニティーとは、個人の個性が活かされながら、全てが調和を保っている状態のことです。
つまり、社交的な個性であれば、その人が営業の仕事を通じて人に喜んで貰える、それが自分の喜びにもなっているのであれば、周囲にポジティブなエネルギーが流れていきます。
地道な仕事が得意な人も、マネイジメントが得意な人も、その人の個性が活かされていれば同じようになります。
喜びのエネルギーは、周りの波動を上げて、人々に協調と調和をもたらします。そうなると皆がユニティの状態へと移行していくのです。
個性が活かされることで自分にも他人にも喜びが溢れていく。
それが真のユニティへと導くのであり、すべてが善なる状態へとシフトしていきます。
真のユニティ(統合)とは、人々が一つになっている状態であると同時に、個性が次々と花開いていく状態と言えるでしょう。
5 平和な世界を創造するユニティ(統合)の力
人間は、さまざまなカテゴリーに細分化され、その中で相争う関係が続いています。
まずは個人や男と女、学校、会社、国、民族、宗教、文化など、多くのカテゴリーの中で、お互いの違いを見つけては優劣を主張しあい、対立関係へと発展しています。
しかし、ユニティの意識を持ち始めることによって、これらは少しずつ、融和的、協調的になり、良好なバランスを持つことができ、一体感を持つことができます。
例えば会社でいえば、社員が一つである意識を持ち始めると、社内のエネルギーの循環がよくなり、コミュニケーションもスムーズになります。
そして、社員同士の感情的な軋轢や対立も減っていき、お互いの溝も少なくなります。
すると、その会社は一つの有機体として機能しはじめ、まるでイキイキとした一つの生命のように進化と成長を遂げていきます。
その会社が行う事業は、自社の利益ばかりを追求することを越えて、公共の利益や福祉、人々の幸せに大きく貢献するようになり、世の中で非常に必要とされる存在となっていくでしょう。
すると、その会社は、もはや企業という概念を越えた大きな広がりを持つ社会的な組織体へと発展して行きます。
今の経済人にとっては分かりづらいかもしれませんが、こうした理念に目覚めている経営者はいます。
すべての人が大切な存在である、一人ひとりが一つになって世界がなりたっている、人類がそのような普遍的な考え方を持つようになることが求められています。
「私たちは一つである。」
これこそが、今、人類が新しい未来を創り、平和な世界を築く上で、大いなる礎となるでしょう。
(完)